年金の額は過去から減っているのか
2022年4月から、年金の受給額は0.4%引き下げられます。
ではここ数年、年金の受給額はどのように推移しているのでしょうか。過去5年分を確認してみましょう。
厚生年金受給額の推移
- 平成28年度:14万5638円
- 平成29年度:14万4903円
- 平成30年度:14万3761円
- 令和元年度:14万4268円
- 令和2年度:14万4366円
年金の基準額は毎年改定されます。
厚生年金の受給額が現役時代の報酬で決まる以上、日本の賃金水準があがれば年金額はあがるように思えます。
しかし、日本の年金制度は世代間扶養。今の現役時代が今の高齢者を支えるという仕組みである以上、少子高齢化が進めば年金の額はどうしても減少してしまいます。
賃金をあげれば年金の額には反映されますが、社会の情勢にも左右されるということです。
年金だけに頼る時代は、残念ながら終わってしまったと言えるでしょう。何らかの自助努力が必要となります。
厚生年金と国民年金のまとめ
厚生年金と国民年金について、実際に今のシニア世代が受給している金額を確認しました。
「年金をたくさんもらえてうらやましい」という声もありますが、実際には厚生年金のボリュームゾーンは9~10万円未満です。
月々の収入と考えると、心許ないと感じる方も多いのではないでしょうか。
今の働き世代が年金を受給する頃には、さらに水準が下がっている可能性もあります。
将来に向けて、コツコツと資産形成をする必要があるでしょう。
少しずつ将来のための準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
LIMO編集部