厚生年金を「月20万円以上」受給する女性の割合は?

女性の全体の受給権者数は538万3889人でした。

このうち、20万円以上受給している人は6万8036人。

つまり女性で厚生年金を「月20万円以上」受給する人の割合は1.26%ということになります。

ちなみに男性の場合、厚生年金を「月20万円以上」受給する人の割合は約23.6%です。ここまで差がでる理由には、厚生年金受給額の決定方法に原因があります。

厚生年金受給額の決まり方

65歳未満(特別支給の老齢厚生年金):定額部分 + 報酬比例部分 + 加給年金額
65歳以上(老齢厚生年金):報酬比例年金額 + 経過的加算 + 加給年金額
報酬比例の部分は次のように計算します。

  • 平成15年3月以前:平均標準報酬月額×7.5/1000×平成15年3月以前の加入月数
  • 平成15年4月以後:平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以後の加入月数

つまり、年金の額には現役時代の報酬や加入期間が影響するのです。

男性のように働くことが少なかった今のシニア女性では、このような背景を原因として年金の額が少なくなっていると考えられます。