老後資金は退職金だけで大丈夫か
ここまで学校の先生の退職金事情を紐解いてきました。
退職後の生活で必要となる必要資金は人ぞれぞれであることは間違いありません。ここまでのデータをふまえ、学校の先生(公務員)は将来安泰しているように感じた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、公務員の退職金は民間企業の退職金相場と大きくかけ離れることがないよう、定期的に見直しが行われていることも事実です。
公務員だけに関わらず「退職金だけ」に過剰な期待を持つことは、避けた方がよいといえるかもしれません。
いまや、退職金任せの老後ではなく、「自分で老後資金を作る」時代にシフトしていると考えてもよさそうです。
「人生100年時代」の足音が聞こえてくる今、長い老後を見据えたお金の準備は、現役時代の「今から」スタートしていく必要があるでしょう。
公務員の退職金、老後のお金は「自分で作る」時代に
超低金利時代と言われるいま、銀行などの預貯金でお金を増やしていくことは難しいでしょう。そんな今こそ、お金に働いてもらうという発想、つまり「資産運用」に目を向ける好機であるともいえそうです。
資産運用のポイントのひとつとして、「運用期間をできるだけ長くとること」が挙げられます。時間を味方にすることで、リスクが軽減され、リターンが安定してきます。
退職金だけに頼らない老後を迎えるために、はじめの一歩を踏み出されてはいかがでしょうか。
参考資料
吉田 奈都子
執筆者
大阪体育大学卒。中学~大学とサッカー部に所属。社会人女子ラグビー経験もあり、日本代表候補選出歴のあるスポーツウーマン。引退後は日本生命保険相互会社にて、保険商品の提案業務など金融営業経験を積み、採用・育成担当としても一度に約100名の指導経験をもつ。前職のゴンチャジャパンでは新規店舗の立ち上げに携わるなど、フットワークの軽さが持ち味。現在は個人向け資産運用会社にて、マネーに関するコンサルティング業務を行っている。AFP(Affiliated Financial Planner)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
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最終更新日:2024年11月11日