厚生年金と国民年金だけで老後は安心なのか
ここまで男性に絞って年金の平均額を確認してきました。国民年金では5万9040円、厚生年金は16万4742円でした。国民年金に比べると厚生年金の受給額は約2.8倍ですから加入する年金種類によって生活レベルに影響が出そうです。
ただし、厚生年金で仮に月16万円を受給しても年間192万円と現職中に比べるとかなり少なく不安を感じる方も多いでしょう。
厚生年金に限っては收入を増やすことで受給額を上げることができますが、收入を上げること自体が難しいかもしれません。受け取れる年金額が十分ではない場合は自分で備えることを検討してみましょう。
例えば国民年金の加入者であれば国民年金基金やiDeCoなどを活用することで年金の上乗せを検討しても良いかもしれません。
加入されている年金の種類に関わらずiDeCoや積立NISA、一般の投資信託など自分で資産を築く方法がたくさん用意されています。もちろんリターンを求めるとリスクもつきものですからご自身にとってどこまでリスクを許容出来るかを把握することが重要です。
長い人生の中で一度立ち止まっていただきご自身の将来、特にお金事情について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
徳原 龍裕
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/MDRT日本会会員
立命館アジア太平洋大学卒業後、自動車や通信業界にて営業職に従事。その後、ジブラルタ生命保険、株式会社ほけんのぜんぶに入社し、生命保険販売業務に携わる。生活全般に関わるお金の相談に対応が可能で、特に教育費・老後資金の準備、相続の相談などを得意とする。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。表彰歴多数。2020年、2021年度MDRT日本会会員。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
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最終更新日:2024年11月11日