厚生年金と国民年金だけで老後は安心なのか

ここまで男性に絞って年金の平均額を確認してきました。国民年金では5万9040円、厚生年金は16万4742円でした。国民年金に比べると厚生年金の受給額は約2.8倍ですから加入する年金種類によって生活レベルに影響が出そうです。

ただし、厚生年金で仮に月16万円を受給しても年間192万円と現職中に比べるとかなり少なく不安を感じる方も多いでしょう。

厚生年金に限っては收入を増やすことで受給額を上げることができますが、收入を上げること自体が難しいかもしれません。受け取れる年金額が十分ではない場合は自分で備えることを検討してみましょう。

例えば国民年金の加入者であれば国民年金基金やiDeCoなどを活用することで年金の上乗せを検討しても良いかもしれません。

加入されている年金の種類に関わらずiDeCoや積立NISA、一般の投資信託など自分で資産を築く方法がたくさん用意されています。もちろんリターンを求めるとリスクもつきものですからご自身にとってどこまでリスクを許容出来るかを把握することが重要です。

長い人生の中で一度立ち止まっていただきご自身の将来、特にお金事情について考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

徳原 龍裕