共働き世帯と専業主婦世帯のひと月当たりの支出は?
妻がフルタイム・パート・専業主世帯のそれぞれの収入と支出は以下の通りでした。
妻の月収が8万円以上の共働き世帯では、やはり非消費支出が大きいのが分かります。
支出の項目では、共働き世帯では食費や交通・通信費、教育費は増えがちで、さらにその他の消費支出も多くなっています。
「仕事と家庭の両立」とは言うものの、現実はそう簡単ではありません。特に、日々の食事の準備は手間がかかりますから、どうしても食費は増えがちになります。
また、大きく差があるその他支出の中には、使途不明金も含まれています。「何に使ったかよく分からないけど、財布にお金がない」というのもよくありがちです。
ひと月あたりの金融資産純増額※では、妻の月収8万円以上の共働き世帯が27万4346円と最も多く、妻の月収8万円未満の世帯(14万6860円)と専業主婦世帯(14万6002円)ではほとんど変わりません。
この統計では世帯主収入に差があるため、一概に比べることは難しいですが、パートで働いていても貯蓄を増やすのはなかなか厳しいことが窺がえる結果になっています。
※金融資産純増は、金融資産が純粋に増加した部分(金額)をいいます。「貯蓄純増」に「有価証券購入」と「有価証券売却」との差も加わっています。