多様性が求められる今、想像力を大切に
専業主婦が減少し、贅沢と言われるようになった背景には、今回見たように平均給与の推移や産業の変化も関係しているでしょう。
一方で、今後も専業主婦は生き方の選択肢の一つです。わが子の小さい時期にじっくり向き合いたい、家族をサポートしながら快適な家庭を保ちたい、専業主婦が性に合っている、そう思い、選択することは自由です。周囲の声に悩むこともあるでしょうが、大切なのはご自身の生活と心身の満足や安定でしょう。
多様化が求められる現代だからこそ、他人の選択に想像力を持ち、個人の人生として見守る姿勢をもちたいですね。
参考資料
- 内閣府男女共同参画局「結婚と家族をめぐる基礎データ」
- 厚生労働省「図表1-8-2 平均給与(実質)の推移(1年を通じて勤務した給与所得者)」
- 独立行政法人 労働政策研究・研修機構「図4 産業別就業者数(第一次~第三次産業、主要産業大分類)」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
宮野 茉莉子