もうすぐ入園・入学の季節ですが、しばらく専業主婦のままでいようか、パートをはじめようかと悩む方もいるでしょう。
少し前までは「専業主婦=当たり前」でしたが、今では専業主婦であることに罪悪感を感じたり、専業主婦は贅沢かと思い悩まれたりする方もいます。
生き方の多様化が進む現代、結婚・出産後に専業主婦になるか、パートをするか、フルタイムで働くか、それともフリーランスになるかは本来自由なことのはず。本人の希望やご家庭の事情によるものでしょう。
それでも現代では、専業主婦であることを気にしてしまう女性はいます。今回は専業主婦に視点をあてて、時代背景や変化などをみていきましょう。
「専業主婦が主流」は80年代まで
内閣府男女共同参画局の「結婚と家族をめぐる基礎データ」より、専業主婦世帯と共働き世帯の推移を1980(昭和55)年~2020(令和2)年まで見ていきます。
1980(昭和55)年には専業主婦世帯が1114万世帯・共働き世帯が614万世帯。90年代前半は同程度で推移し、1996(平成8)年には共働き世帯949万世帯・専業主婦世帯921万世帯。
それ以降、共働き世帯が上回り、2020(令和2)年には共働き世帯1240万世帯・専業主婦世帯が571万世帯です。
一時期に比べれば、随分と専業主婦世帯が減少しているとわかります。とはいえ、今の子育て世代は専業主婦の親に育てられた方も多く、専業主婦に馴染みのある方もいるでしょう。