4.固定資産税の納付方法でトクする

固定資産税納税通知書は、毎年1月1日時点の登記簿上の所有者に届きます。届く時期は自治体によって異なりますが、毎年4月から6月。一括納付はもちろん、4期に分けた分割納付も可能です。

最後にお伝えするのは「節税」ではありませんが、固定資産税の納付方法でトクする方法です。

クレジットカードで納付

従来まで、固定資産税の納付方法は現金、もしくは口座振替しか選択できませんでした。しかし今では、全ての自治体ではないものの、クレジットカードによる納付が可能です。

クレジットカードで納付すると、納付額に応じてポイントが付与されるため、その分おトクになります。ただし、クレジットカード納付には手数料がかかります。たとえば、東京都23区の決済手数料は1万円ごとに税込80円。ポイント還元がこれ以上の場合に限り、クレジットカード納付がおトクになるということですね。

また、クレジットカート納付だと領収書が発行されないという点も、あらかじめ認識しておきましょう。

スマートフォン決済アプリで納付

近年では、クレジットカード納付のみならず、PayPayやLINE Payなどスマートフォン決済アプリによる納付に対応している自治体も増えてきています。東京都23区では、納付書1枚あたりの合計額が30万円までであれば、スマートフォン決済アプリでの固定資産税納付が可能です。

スマートフォン決済アプリで固定資産税を納付するメリットは、決済手数料がかからないこと。そしてクレジットカード納付同様、決済サービスによってはポイントが付与されることです。

ただし、スマートフォン決済アプリによる納付も領収書は発行されませんのでご注意ください。「納税証明書」の発行については、クレジットカード納付、スマートフォン決済アプリ納付ともに可能です。

参考資料

亀梨 奈美