ANAの業績の持ち直しは顕著
まず、ANAの業績の持ち直しのペースは堅調です。
ANAが2022年2月1日に発表した2022年3月期第3四半期の決算では、売上高は738,046百万円(前年同期比+39.9%)、営業利益は△115,817百万円(前年同期は△362,408百万円)、経常利益は△118,340百万円(同△350,757百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は△102,804百万円(同△309,575百万円)となりました。
緊急事態宣言が全面解除された2021年10月以降、国内線の旅客需要は大きく改善しました。
国際線貨物も好調が続き、過去最高の売上を更新しました。
コストマネジメントも奏功し、結果、8四半期ぶりに営業利益が黒字転換しました。
コロナに対する不安は根強い
業績が回復しつつも株価が低迷し続けたのは、やはりコロナに対する不安感が強いからと考えられます。
日本含め、各国が様々な感染予防対策を取りながらも、感染者数は2022年に入って急増しました。
感染者数に長期安定的な減少傾向が見られるまでは、業績動向の良し悪しに関係なく、買いは向かいづらいのかもしれません。