年金から考える「将来計画」
厚生年金と国民年金の受給額についてまとめてきました。
男性の場合、平均受給額は厚生年金の人で16万4742円、国民年金の人で5万9040円でした。
こちらの年金で将来を暮らすと想定した場合、どのような印象を持たれるでしょうか。
また厚生年金は現役時代の収入によって受給額が変わるため、平均通りの年金が受け取れる保証はありません。
将来計画を立てる場合、最低限するべきことは下記の通りです。
年金見込額を知る
現在受給されている年金の額を見ることで、おおよその目安はつかめました。しかし、大切なのは自分の見込額。
ねんきんネットやねんきん定期便などを確認し、シミュレーションしてみましょう。
年金を増やす方法を検討する
確認した結果、年金見込額が想定より少ないこともあるでしょう。
厚生年金の受給額は、「平均標準報酬額×5.481/1000×加入(勤務)期間」で求められます。(2003年4月以降の加入の場合)
つまり、「給料を上げる」もしくは「加入期間を延ばす」ことができれば、年金受給額をあげられます。
年収アップを目指し、スキルアップや転職なども視野に入れてみましょう。健康でいられる限り、長く働くことも有効ですね。
国民年金に関しては、未納期間がないかのチェックも怠らないことがポイントです。
資産を形成する
年金以外に老後は2000万円が必要という「老後2000万円問題」を聞いた方も多いでしょう。
実際には2000万円が誰にでもあてはまる数字ではなく、あくまでも参考値となります。
ただ資産を形成しておくことは必要になるでしょう。
この場合、ただ銀行預金だけで貯めるのは少しもったいないかもしれません。
低金利の現代、銀行に預けるだけでは思うように増やせない時代となりました。
余裕資金が貯まった時点で、長期間の運用にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
もちろん周知のとおり、運用には元本割れのリスクもあります。貯蓄においては「とれるリスクの範囲」をしっかり考慮し、自分に合う方法ですすめることが鉄則となります。
参考資料
LIMO編集部