SBI証券と楽天証券を2つの視点で比較!

今回は、ネット証券の最大手である、SBI証券と楽天証券を比較してみます。

1.手数料

SBI証券と楽天証券のiDeCoにかかる手数料は、拠出した掛け金の還付が行われる際に発生する「還付手数料」に違いがあります。

還付手数料は、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う金額が「1488円(全社共通)」ですが、SBI証券はさらに660円を支払う必要があり「合計2148円」となります。一方、楽天証券は、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う金額1488円のみです。そのため、還付手数料はSBI証券よりも楽天証券の方が安くなっています。

一方、iDeCoに初めて加入する場合や、企業型確定拠出年金から移管する場合に、国民年金基金連合会へ支払う「2829円」の手数料や、毎月支払う運用管理手数料「171円」には両社違いはありません。

また、iDeCoの証券会社を変更する場合にかかる運営管理機関変更時手数料は、SBI証券も楽天証券も同じで「4400円」かかります。

2.取扱商品数

2022年2月末現在、SBI証券は「投資信託(元本変動型)83本」「元本確保型4本」となっています。一方、楽天証券は、「投資信託(元本変動型)31本」「元本確保型1本」です。

取扱商品数は、SBI証券の方が楽天証券に比べて多いことが分かります。SBI証券は、日本や先進国、新興国の株や債券をもれなくカバーしており、自由に組み合わせながらiDeCoのポートフォリオを組むことができるというメリットがあります。たくさんの商品の中から自分の好みを見つけたいという場合は、SBI証券の方が向いているでしょう。

なお、楽天証券も商品数が少ないからダメだというわけでは決してありません。楽天証券のラインナップも充実しており、国内株式や海外株式の投資信託などからバランスよくiDeCoの商品を選ぶことが可能です。

すでに楽天証券を利用して投資をしている方の場合、同じ証券会社に揃えて、iDeCoを始めた方が使い勝手がよい場合もあります。

SBI証券と楽天証券の商品のラインナップを事前に確認してから、証券会社を決めると良いでしょう。