大きく下落し、直近の押し安値も割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
先週は23日が天皇誕生日の祝日で休業だったため営業日は4日間でしたが軟調な動きとなりました。
週初21日から窓をあけて下落して寄り付きました。その後も陰線が続き、24日には一時2万5775円まで下落しました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形はよくありません。
2月24日の下落で、直近の押し安値である1月27日の安値(2万6044円)も割ってしまいました。
このことで、1月5日の高値(2万9388円)を起点とする短期的な下降トレンドだけでなく、9月14日の高値(3万795円)を起点とする中期的な下降トレンドも完成しました。
一方で、8月20日の安値(2万6954円)を起点とする上昇トレンドの下限にも達していません。
足元では、積極的に上目線を持てないところです。
目線を転換するための条件としては、まずは直近の戻り高値である2月10日の高値(2万7880円)の回復が条件となります。
その前に25日移動平均線を回復する必要もあります。
さらに2万8000円付近には75日線、200日線など、主要な移動平均も収束しています。
その点では、このあたりを抜けるのにパワーがかかるところです。
上値を押さえられやすい場所でもあります。
判断が難しければ、このあたりを上抜けてから付いていくのでもいいでしょう。
下原 一晃