いよいよ3月が始まります。新しい年度に向けて、生活が一変する方も多いでしょう。
区切りの季節に考えたいのが「お金」のこと。例えば遠い未来のことに感じる「年金」についても、実は今の生活が直結していることをご存知でしょうか。
年金に対する知識は人それぞれですが、あやふやなまま過ごすのは少しリスクがあります。
年金だけでは生活できないと気づいたとき、準備できる時間は長いに越したことがありません。
そこで今回は、厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、年金について「実際の受給額」を紐解いていきます。
リアルな金額を知ることで、将来のマネープランと向き合ってみましょう。
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公的年金は国民年金と厚生年金がある
まずは日本の公的年金制度を正しく理解しましょう。2階建てのうち、1階部分が国民年金(老齢基礎年金)、2階部分が厚生年金(老齢厚生年金)になるイメージです。
厚生年金に加入できるのは、常時従業員を使用する会社に勤務している70歳未満の一定の人。正社員に限らずアルバイトやパートでも加入できる条件があり、今後この条件も徐々に緩和される予定です。
保険料は収入によって決まり、納めた保険料や加入期間で年金の額が決定します。この金額と国民年金を合算した保険料を、給与天引きにて納めています。
それでは、国民年金と厚生年金について、今のシニア世代は実際いくら受給しているのでしょうか。次で詳しく深彫りします。