2月も終わりが近づいてきました。年度末を迎えるにあたり、今後のキャリアを考えている方も多いと思います。

昇進や転職、独立などは、今の生活に大きな影響を与えます。しかし、同時に将来の年金額にも響くということは、あまり考慮されるケースが少ないもの。

みなさんがいずれ受給することになる年金、今のシニアはいくらぐらい受給しているかご存知でしょうか。

今回はそんな年金について、厚生年金と国民年金にわけて受給額をご紹介します。将来のマネープランを考えるヒントとしてみましょう。

【関連記事】【男女別】厚生年金を「月平均10万円」受給する人は全国に本当は何パーセントいるか

「厚生年金」を受給している人は何人?いくら受給しているのか

まずは、厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にして、厚生年金保険(以下、厚生年金)の実際の受給額を見ていきます。

厚生年金とは、現役時代に会社員や公務員として働いた方が加入する年金のこと。令和2年度では1610万133人もの人が受給しています。

収入に応じた保険料を納めるため、現役時代の収入や加入期間で大きく変わります。

そのため、平均だけでなく受給額ごとの人数も細かく見ていきましょう。

厚生年金の平均月額

〈全体〉平均年金月額:14万4366円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万3808円

※国民年金の金額を含む

厚生年金月額階級別の老齢年金受給者数

  • 1万円未満:10万511人
  • 1万円以上~2万円未満:1万8955人
  • 2万円以上~3万円未満:6万6662人
  • 3万円以上~4万円未満:11万9711人
  • 4万円以上~5万円未満:12万5655人
  • 5万円以上~6万円未満:17万627人
  • 6万円以上~7万円未満:40万1175人
  • 7万円以上~8万円未満:69万4015人
  • 8万円以上~9万円未満:93万4792人
  • 9万円以上~10万円未満:112万5260人
  • 10万円以上~11万円未満:111万9158人
  • 11万円以上~12万円未満:101万8423人
  • 12万円以上~13万円未満:92万6094人
  • 13万円以上~14万円未満:89万7027人
  • 14万円以上~15万円未満:91万3347人
  • 15万円以上~16万円未満:94万5950人
  • 16万円以上~17万円未満:99万4107人
  • 17万円以上~18万円未満:102万4472人
  • 18万円以上~19万円未満:99万4193人
  • 19万円以上~20万円未満:91万6505人
  • 20万円以上~21万円未満:78万1979人
  • 21万円以上~22万円未満:60万7141人
  • 22万円以上~23万円未満:42万5171人
  • 23万円以上~24万円未満:28万9599人
  • 24万円以上~25万円未満:19万4014人
  • 25万円以上~26万円未満:12万3614人
  • 26万円以上~27万円未満:7万6292人
  • 27万円以上~28万円未満:4万5063人
  • 28万円以上~29万円未満:2万2949人
  • 29万円以上~30万円未満:1万951人
  • 30万円以上~:1万6721人

1/2

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

平均は約14万4366円。しかし9万円から10万円を受給する人が112万5260人と、一番多くなっています。平均値よりも実際の年金額が少ない人の方が多いということがよくわかります。

続いて国民年金の金額についても確認しましょう。

「国民年金」を受給している人は何人?いくら受給しているのか

国民年金には日本に住む20~60歳未満の全ての人が加入します。そのため、令和2年度の受給者数は3328万1594人と、厚生年金よりもはるかに多い人数となっています。

平均と受給額ごとの人数を見ていきましょう。

国民年金の平均月額

〈全体〉平均年金月額:5万6252円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4112円

国民年金月額階級別の老齢年金受給者数

  • 1万円未満:7万4554人
  • 1万円以上~2万円未満:29万3600人
  • 2万円以上~3万円未満:92万8755人
  • 3万円以上~4万円未満:284万2021人
  • 4万円以上~5万円未満:466万3638人
  • 5万円以上~6万円未満:776万979人
  • 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
  • 7万円以上~:188万2274人

2/2

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

全体のうち、約44%の人は「6万円以上~7万円未満」のゾーンに収まります。厚生年金と違い、国民年金の保険料は一律。

そのため、きっちり毎月保険料を納めれば、平均並みの年金を受け取れると言えるでしょう。

ちなみに2021年度の年金満額は、月額で6万5075円です。よほどの未納期間がない限り、このあたりが一つの目安となります。

みんなの年金月額、こんなに少ないの?と感じたら

将来受け取る年金について、深く考えたことのない方は多いです。今回の調査でわかったことをまとめてみます。

会社員や公務員

  • 厚生年金の平均は月額14.4万円
  • ただし9~10万円の人が最も多い

自営業や専業主婦など厚生年金に加入しない人

  • 国民年金の平均は月額5.6万円
  • 約半数の人が6~7万円受け取っている

まず働き方で加入する年金が異なり、その受給額事情も異なることがわかります。平均と実際のボリュームゾーンが異なるのもポイントですね。

実際には、年金は2カ月に1度まとめて振り込まれます。例えば国民年金にしか加入していない人が「平均並みの年金」を受け取る場合、約11万円で2カ月を過ごすことになります。

この金額に対する印象は、世帯構成や居住地などで異なるでしょう。また、貯蓄の高さでも気持ちの余裕に違いが表れます。

年金の額も毎年改定されるため、私たちが定年を迎える頃の受給額はもっと減っている可能性もあります。常に情報をつかみつつ、マネープランと向き合っていきたいですね。

また、今回の資料の注意点としては、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、定額部分のない、報酬比例部分のみの65歳未満の受給権者が含まれていることには留意ください。

参考資料

LIMO編集部