昨今子どもたちのなりたい職業の上位に来ているのが、ユーチューバーやアニメーターなどクリエイティブな職業です。数年前に存在すらしていなかった職業などがランクインしてくると時代の流れを感じます。今後も時代の流れとともにいろいろな職業が生まれていくのかもしれません。そういう意味では、今後の働き方も多種多様となっていくことでしょう。

しかしながら、どのような職業を選ぼうと殆どの方が最終的には「老後」という同じ道に収束します。働き方は多様化されても、老後の資金はしっかり備えたいものです。

そこで今回は、現在の年金制度を確認しながら、老後のお金の備え方についてお話していきます。

【注目記事】厚生年金「ひと月15万円以上」の男性の割合はどのくらいか

国民年金(基礎年金)と厚生年金のしくみ

まずは「年金制度のしくみ」についておさらいします。
国民年金(基礎年金)は、日本国内に住むすべての20歳から60歳の人を加入対象としてい
ます。

年金保険料は定額制(保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率)をとっており、20歳から60歳になるまでの40年間すべて保険料を納付すれば「満額」(78万900円×改定率)が受け取れます。

納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引く計算方式をとっています。
一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。

そのため、勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが受給額に大きく影響する仕組みとなっています。

上記のことから、日本の年金制度は「2階建て構造」などと呼ばれています。