厚生年金はひとり平均14万円台。自営の国民年金はいくらもらえるか
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昨今子どもたちのなりたい職業の上位に来ているのが、ユーチューバーやアニメーターなどクリエイティブな職業です。数年前に存在すらしていなかった職業などがランクインしてくると時代の流れを感じます。今後も時代の流れとともにいろいろな職業が生まれていくのかもしれません。そういう意味では、今後の働き方も多種多様となっていくことでしょう。
しかしながら、どのような職業を選ぼうと殆どの方が最終的には「老後」という同じ道に収束します。働き方は多様化されても、老後の資金はしっかり備えたいものです。
そこで今回は、現在の年金制度を確認しながら、老後のお金の備え方についてお話していきます。
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国民年金(基礎年金)と厚生年金のしくみ
まずは「年金制度のしくみ」についておさらいします。
国民年金(基礎年金)は、日本国内に住むすべての20歳から60歳の人を加入対象としてい
ます。
年金保険料は定額制(保険料額=基本額1万7000円×保険料改定率)をとっており、20歳から60歳になるまでの40年間すべて保険料を納付すれば「満額」(78万900円×改定率)が受け取れます。
納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引く計算方式をとっています。
一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。
そのため、勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが受給額に大きく影響する仕組みとなっています。
上記のことから、日本の年金制度は「2階建て構造」などと呼ばれています。
執筆者
防衛大学校、デザイン専門学校卒業後、大手ハウスメーカーを経て、2012年プルデンシャル生命保険株式会社に入社。8年間、個人営業に携わり卓越した営業成績を残す。営業管理職として採用や部下の育成に尽力し、社内研修ではパネラーに選抜される。社外セミナー講師経験あり。表彰歴多数、2015年度MDRT会員。その後、株式会社GA technologiesに入社、不動産営業を経験後、現在は個人向け資産運用のサポート業務に従事。住宅購入のアドバイスから老後の生活設計まで、人生にかかるお金の相談を強みとしている。証券外務員1種を保有。
監修者
LIMO編集部は、LIMO編集長である宮野茉莉子を中心に、経済や資産形成や資産運用といった投資をテーマとし、金融機関勤務経験者である編集者が中心となって情報発信を行っています。加えて「くらしとお金」に関係する旅行、園芸、ショッピングや外食といった身近なテーマを各種専門家である編集者がわかりやすく解説します。LIMO編集部のメンバーは、大手金融機関で機関投資家としてファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社やメガバンク、信託銀行で富裕層・準富裕層への資産運用アドバイス担当、調査会社のアナリスト、ファッション誌の編集長、地方自治体職員、ネットメディアの経験者などで構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ47年、正確には565か月となります。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFPなどの資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています(最新更新日:2024年4月22日)。