注目集めた金融庁発の「老後2000万円問題」とは一体何だったのか

お金については、入ってくる方(いわゆるインフロー)と出ていく方(いわゆるアウトフロー)の両面で考える必要があります。

老後に入ってくるお金の中心といえばほとんどの方にとっては「年金」です。その年金収入も、厚生年金か国民年金かで異なりますし、過去の働き方によって金額も大きく異なってきます。

一方、出ていくお金といえば生活費ですが、食費や光熱費、通信費といったものが多くを占めるでしょう。老後も賃貸という方は住居費用も負担となっているはずです。

また、都道府県ごとで、食費や住居費用も当然異なってくるでしょう。都心では高くなり地方では安くなるのが当然です。

こうして考えると、私たちのマネープランを考える際に、地域性は当然考慮しなくてはなりません。

しかし、全国平均値ではそうした重要な点が無視されがちです。

今回は、月平均年金受給額について都道府県別に厚生年金がどれくらい違っているのかを見ていきましょう。

また、最後には、厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部にて都道府県と全国平均の差額や何%違うかを独自に算出した結果もあるので合わせてご活用下さい。