テスラの株価なぜここまで上昇したのか
ここからはテスラの株価が大きく上昇してきた理由について見ていきたいと思います。
理由その1:収益率の上昇
テスラの決算説明資料は、同業のカーメーカーの収益率を比較している資料を開示しています。
オペレーティング・マージンは営業利益率とほぼ同じ定義でよいかと思いますが、その収益率がテスラの場合には右肩上がりに上昇しているのが見てとれると思います。
2018年第4四半期には営業収益率はマイナスであったものが、2021年第4四半期には10%は超えています。
GM、トヨタ、BMW、ホンダ、フォルクスワーゲン、ダイムラー、現代、フォード、日産などの競合する自動車メーカーと営業利益率を比較していますが、直近ではテスラの収益率はトップに位置付けられています。
理由その2:フリーキャッシュフローの黒字化
企業価値を算出する際に重要なフリーキャッシュフロー(FCF)。
そのFCFが2020年第1四半期以降、FCFがプラスになり、拡大しています。
FCFがプラスになった背景は、先ほど見た収益率のアップが大きな要因の一つですが、営業活動におけるキャッシュフローと投資活動とのバランスがとれた結果です。
冒頭に株価を見てきましたが、実際に2020年1四半期以降に株価は右肩上がりに上昇しています。