日本の「標準家庭」が貯蓄を増やす方法は?
これまで年収400万円台の貯蓄事情を眺めてきました。将来のことを考えると、心許ない貯蓄額の世帯も多そうですね。急に収入をあげるのは難しいので、「お金にはたらいてもらう=資産運用」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
つみたてNISAやiDeCoなど国が後押しをしてくれているつみたてタイプの資産運用の制度もありますので、より身近に感じているという方も増えていると思います。それぞれつみたてができる期間や運用できる期間が決まっていますので、どちらが自分にあっているのかを考える必要があります。
例えばつみたてNISAの場合は、20歳以上であれば誰でも始められます。つみたてができる金額は年間40万円、月当たり3.3万円です。
iDeCoの場合は20歳~60歳が加入できますが、つみたてができるのが60歳までとなりますので年齢によってはつみたての期間があまり取れないという方もいます。勤務形態や会社の退職金制度の有無によって、加入条件や掛け金も異なりますので事前に確認するとよいでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)詳細結果表(2020年(令和2年))」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年(2020年)調査結果」
グイン 安季子