オリックスの10年の株価動向

では、ここからは過去10年の株価動向について振り返ってみましょう。

2012年6月には600から700円を挟んだ展開をしていましたが、その後のアベノミクス相場で株価は大きく上昇。

2014年からは1800円を挟んだ展開。

大きく言えば、下値は1200円、一時的に2200円を付ける場面もありましたが、上値はざっくり2000円台のレンジ内の展開。

コロナ発生で一時的に下落するも、1100円台を付けたのちは、右肩上がりで上昇トレンドに。

まとめにかえて、株価が反転したワケ

では、最後に、なぜ株価がコロナ後に反転していったのかについて見ていきましょう。

一言でいえば、当期純利益は2021年3月期の第2四半期を底に増加傾向となっていました。

2021年3月期Q2に438億円だったものが、22年3月期Q2には815億円にまで回復しています。

もっとも、その水準もコロナ前の2020年3月期Q2の899億円には及んでいません。

今後の同社のキャピタルリサイクリング(資産の入れ替え)に期待が高まっているのかもしれません。

「1兆円のパイプライン」として、環境エネルギー、PE投資、大阪MICE-IRなどを同社は掲げていますが、今後の展開に注目です。

参考資料

LIMO編集部