猫を飼ってみたら「猫が1匹だと寂しいし、もう1匹増やしたいな」など思っている人も多いと思います。一般社団法人ペットフード協会による2020年全国犬猫飼育実態調査によると、猫1匹あたりにかかるお金は生涯で153万5678円にもなります。
もし、多頭飼いをすることになれば、もっとお金がかかってくるはずです。猫が可愛いという一時の感情だけで「飼ってしまえば何とかなる」などと考えていては、後悔することになるかもしれません。そうならないためにも、どのくらいかかるか確認しておきましょう。
猫をむかえたときの初期費用
新しい猫をむかえたら必ずかかるお金には、以下のようなものがあります。なお、猫の場合、ノラ猫を拾ったり、保護猫を譲り受けたりすることが多くあります。そのため、ペットショップなどでの購入費は含めてありません。
出所:一般社団法人ペットフード協会「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」をもとに筆者作成
上記以外にも、去勢・避妊などの手術費用がかかります。公益社団法人日本獣医師会・家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査結果(平成27年度)によると、手術にかかる費用の目安としては、オス猫の去勢では1万円~1万5000円、メス猫の避妊では2万円~2万5000円です。
上記の費用の中で、猫の入手方法の違いで不要なものもあります。
もし新しく迎える猫が、ノラ猫であれば、元気そうだなと思っても、おなかに寄生虫がいるケース、病気に感染しているケースなどがあります。先住猫に、病気や寄生虫をうつさないためにも、「寄生虫検査」や「健康診断」は必ず受けた方が良い費用です。
一方、新しい猫が、ペットショップなどで購入した、保護猫を譲り受けたのであれば、健康診断や寄生虫検査、一部ワクチンなど終了している場合もあります。状況を確認し、初期費用からは外しましょう。