【おひとりさまの終活】エンディングノートに書くべき4つのこと
ではおひとりさまがエンディングノートに「最低限」書いておきたい4つのこと挙げましょう。
その1 住まいのこと
「判断能力や行動能力もあるけれど、年を重ねてやや健康面に自信がなくなってきたな……」と感じたときに、考えておきたいことがあります。
それは「終の棲家」をどうするのか、という問題。
ある程度元気なうちに最期まで過ごせる施設に移るのか、あるいは身動きができなくなるまで今の住まいで過ごすのか、ということです。
住まいの移動は、やはり元気なうちが一番です。全国にいろいろ存在する介護施設を見学しながら旅行を楽しむ、というのも1つです。
その2 いざという状態になった時の連絡先
万一のときは突然にやってきます。ここでは長期入院や介護状態になる、または亡くなるといった自分の判断能力や行動能力に制限のある状態をイメージしてください。
その時に周りの人たちにどうして欲しいのか、ということです。
ここで一番重要なのは連絡先です。
親戚や知人または財産管理を頼んでいる人など、自分を取り巻く人が、たいてい誰かはいるでしょう。そういった人の連絡先を書いておくことです。
そのためには、若いうちから、その相手に自分の「プレ終活状況」を伝えておくことが望ましいといえるでしょう。
「アラフォー・アラフィフで、こんなことを頼むのはちょっと抵抗がある……」という人もいらっしゃいますが、元気なうちからコミュニケーションをとり、人との繋がりを絶やさないことは、おひとりさまにはとても大切なことです。
楽しい時間を過ごしつつ、自然な終活がスタートできると考えれば、ポジティブな気持ちになれそうでしょうか。
その3 自分の財産管理を誰に頼むのか
おひとりさまに限りませんが、「終活」にまつわる悩みの多くは財産管理です。
どのような状況になったら財産管理を人に頼むのか。そして、頼む相手は誰を選べばよいのか。さらには、現状の資産で果たして最期まで過ごせるのか、といったことです。
財産管理は「信頼関係」のみがカギとなります。親戚や知人といった人に頼む場合は慎重に人選が必要となります。ここで活きてくるのが、それまでの人間関係といえるでしょう。
信頼して託すことができる人が身近にいれば理想的ですね。
一方で専門職(弁護士や司法書士等)に頼む場合は、費用が発生することを忘れないようにしてください。生涯必要になる費用なので、少額とは言えない金額です。ご注意ください。
その4 自分の死後の整理を誰に頼むのか
死後の整理のことを考えると少し寂しい気持ちになるかもしれません。しかし、ここは避けられません。
死後の様々な手続きは正直面倒です。専門職の人に頼むにしても親戚や知人に頼むにしても、費用のことは考えておきましょう。
考え方としては財産管理を頼む人にそのまま死後の整理もお願いするのが自然の流れです。
そのうえで、その財産整理、具体的には「不動産の処分」「相続(引継ぎ人がいなければ国の財産に)」の後に、自分の財産を差し上げる、ということを「遺言書」に残しておくのも1つかもしれません。
面倒な死後整理を頼むのですから、最後の気遣いです。