ガソリンなど燃料油の価格高騰が止まりません。結果、原材料費や包装資材、運送費などが高くなることを要因として、電気やガス、食品などの価格にも影響してきています。

消費者のお財布に直接の影響が出てきていることをふまえると、このまま価格上昇が続けば貯蓄事情にも影響してくるかもしれません。

私は以前、生命保険会社に勤務しファイナンシャルプランナーとして多くのみなさんのお金にまつわる相談を受けてきました。その経験もふまえ、今回は年収500万円世帯に特化して貯蓄事情を紐解きながら、将来への資産の備え方についてお話ししていきたいと思います。

年収500万円台はどれくらいの割合でいるのか

国税庁の「令和2年(2020年)分 民間給与実態統計調査」を参考に、給与所得者の年収ごとの割合を見ていきましょう。

【図表】給料レンジを男女別でみる

【出典】国税庁「令和2年(2020年)分 民間給与実態統計調査」

【男女計】給与階級別給与所得者数・構成比

  • 100万円以下:442万人
  • 100万円超200万円以下:722.6万人
  • 200万円超300万円以下:814.2万人
  • 300万円超400万円以下:913万人
  • 400万円超500万円以下:764.3万人
  • 500万円超600万円以下:536.6万人
  • 600万円超700万円以下:339.5万人
  • 700万円超800万円以下:231.3万人
  • 800万円超900万円以下:145.3万人
  • 900万円超1000万円以下:95.2万人
  • 1000万円超1500万円以下:175.3万人
  • 1500万円超2000万円以下:38.4万人
  • 2000万円超2500万円以下:12.4万人
  • 2500万円超:14.5万人

最も割合が多かったのは「年収300万円超400万円以下」で17.4%。ついで「200万円超300万円以下」が15.5%で、100万円~500万円以下が多い結果となりました。

本題の「500万円超600万円以下」は、10.2%、約1割は年収500万円台ということになります。