株式会社groove agent(ゼロリノベ)が、東京都在住30代〜40代の女性2000人に行ったアンケート「住宅購入に対する意思や希望の有無とその理由、購入行動を起こすポイントについて」によると、「購入の意思や希望はない」が78.5%に上ることがわかりました(2022年1月31日発表)。
30代〜40代といえば、一般的に結婚や子どもの成長とともに住宅購入を考える年代です。住宅購入の意思や希望がない理由の1位は、「収入減少など住宅ローンを払い続けることへの不安」で48.7%。
コロナ禍の今は多少仕方がないとしても、約8割が「住宅購入の希望なし」というのは、夢がない数字ではないでしょうか。
今回はそんな30~40代の貯蓄事情にフォーカスをあててみたいと思います。
30代の貯蓄額とは
まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」を参考にして、30代の貯蓄額を紐解きます。わかりやすいように、「二人以上世帯」 と「単身世帯」 で見てみましょう。
二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産を保有しない世帯を含む)
- 平均:591万円
- 中央値:400万円
- 貯蓄ゼロ率:8.2%
単身世帯の金融資産保有額(金融資産を保有しない世帯を含む)
- 平均:327万円
- 中央値:70万円
- 貯蓄ゼロ率:31.1%
二人以上世帯の方が、貯蓄額が多いことがわかります。貯蓄ゼロ率も、二人以上世帯が8.2%なのに対して、単身世帯が31.1%。共働きでそもそもの手取り収入が高いことや、子どもの教育費を意識して貯蓄していることなどが考えられますね。