2021年1月、厚生労働省より年金の0.1%の引き下げが発表されました。以前より、年金の話題は絶えません。
現在、日本の多くの企業の定年は60歳です。
2013年の高年齢者雇用安定法の改正により、企業には希望者全員に65歳までの雇用が義務付けられていますが、実際は嘱託などの契約で現役時よりも収入が少なくなることもあります。
大半の国民にとって年金は老後の主たる収入になると思いますが、今回は実際に年金をどのくらい受け取れるかを証券会社でファイナンシャル・アドバイザーとしてお客さまの資産運用に携わってきた私がお伝えしていきたいと思います。
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国民年金の受給額
厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から国民年金の受給額について見ていきましょう。
全体平均…5万6252円 (男子…5万9040円女子…5万4112円)
〈男性〉
- ~1万円未満:1万2467人
- 1万円~2万円未満:5万8554人
- 2万円~3万円未満:21万6991人
- 3万円~4万円未満:68万1950人
- 4万円~5万円未満:134万1815人
- 5万円~6万円未満:313万9242人
- 6万円~7万円未満:859万4057人
- 7万円以上:40万8917人
〈女性〉
- ~1万円未満:6万2087人
- 1万円~2万円未満:23万5046人
- 2万円~3万円未満:71万1764人
- 3万円~4万円未満:216万71人
- 4万円~5万円未満:332万1823人
- 5万円~6万円未満:462万1737人
- 6万円~7万円未満:624万1716人
- 7万円以上:147万3357人
国民年金は20-60歳の国民全員が加入することとなっていて、保険料が一律であることから受給額にもあまり格差は見られませんね。