「年収600万円世帯」貯蓄はいくらできているのか

年収600万円台の方の平均額は、男女ともに640万円台でした。このゾーンが含まれる年収600万~650万円世帯の貯蓄事情について、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」から見ていきましょう。

「年収600万~650万円世帯」の貯蓄事情(2021年4~6月期 平均)

  • 平均年収:621万円
  • 平均貯蓄額:1137万円

〈貯蓄の内訳〉

  • 通貨性預貯金:414万円
  • 定期性預貯金:306万円
  • 生命保険など:286万円
  • 有価証券:100万円
  • 金融機関外:31万円

平均負債額:847万円

  • うち「住宅・土地のための負債」:782万円)

平均貯蓄額は1137万円で、年収の2倍に迫る勢いです。約6割を預貯金で管理し、その他は生命保険や有価証券などで運用していることがわかります。

ただし住宅ローンなどの負債額が847万円あるので、本当の貯蓄額(=純貯蓄額)は290万円になります。

実際には世帯主の年齢や世帯構成でも左右されるでしょう。例えばこちらの調査では、世帯主の平均年齢が48.6歳でした。定年間近であれば負債額はもう少し減るかもしれません。逆に30代で年収600万円に到達する場合、住宅ローンの残債が貯蓄額を上回ることも多いです。

また、配偶者のうち女性の有業率は45%でした。女性で年収600万円はハードルが高いものの、世帯収入であれば超えられる可能性も出てきます。世帯構成や子どもの年齢により、マネープランを柔軟に変えていけるといいですね。

参考資料

太田 彩子