事業の動向はどうであったのか
以下、今回の決算における経営状況のポイントとなります。
ポイント
- 車載部門の顧客生産台数は減少トレンドから回復見られず
- 家電向けコンプレッサや空調機器向けモータ、欧米での搬送用ロボット向けモータ・ギアが伸びる
- 第3四半期ベースで売上高、営業利益は過去最高更新
以下、決算短信「1.当四半期決算に関する定性的情報」より引用
当社を取り巻く環境は、半導体不足、原材料価格高騰、新型コロナウイルスの新興国での感染拡大等のリスク要因が顕在化した状態となっております。特に車載部門の顧客生産台数は減少トレンドからの本格回復が未だ見られておらず、厳しい経営環境が継続しております。
当第3四半期連結累計期間の継続事業からの連結売上高は、家電向けコンプレッサや空調機器向けモータ、欧米での搬送用ロボット向けモータ及びギアの増収等により、前年同期比18.8%増収の1兆4,072億10百万円となり、過去最高を更新致しました。
営業利益は、家電・商業・産業用製品の増収を主因として、また顧客における半導体等電子部品の影響や世界的な原材料高騰に対して、WPR4プロジェクトによる徹底した原価改善及び固定費適正化等を実行した結果、前年同期比16.6%増益の1,346億31百万円となり、過去最高を更新致しました。
次に、前年同期比増減分析を見てみましょう。
営業利益は増加したものの、精密小型モータでの損失がかなり重しになっています。
次に、直前四半期比増減分析を見てみます。
四半期ベースで見ると、Q2と比較して売上高は全セグメントで増えたものの、営業利益は家電・商業・産業用での損失が押し下げることで、減っています。
一方、前年同期比較で足を引っ張っていた精密小型モータは、Q3では大きく貢献しています。
次に、2008年からの四半期ベースの業績推移を見てみましょう。