リタイア後の資産は自分で作る
年金受給額が「20万円以上」と「10万円未満」の割合を見ていきました。男性と女性でも差がみられましたね。リタイア後の生活費を考えると、年金額だけでは生活が苦しくなる可能性もあります。
生活費だけでなく介護費用なども踏まえると、「リタイア後の資産は自分で作る」という視点が必要になるでしょう。リタイアまでは数十年あるという方も多いはず。長期の準備期間がある場合、ぜひ検討したいのが資産運用です。
資産運用には「お金が減るリスク」「怪しい勧誘」というマイナスイメージを持たれる方もいます。ただ、長期・分散・積立という3原則を守れば、リスクを抑えることは可能です。博打や競馬のように「一発当てる!」という性質ではなく、コツコツ積み立てるという観点から見れば、預貯金に近いと言えるでしょう。
運用成果が見込めれば、複利の効果で増やすことも可能に。もちろん預貯金にも元本が減らないという強みがあるので、分散させることが基本となるでしょう。
資産運用はあくまでも方法の一つで、他にも準備方法はたくさんあります。選択肢をたくさん知るほど有利になるため、まずは情報収集から始めてみましょう。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)