世帯主が65歳以上の世帯・無職世帯の貯蓄額は?

では次に、総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」の「Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」より、世帯主が65歳以上・無職世帯の貯蓄現在高を確認しましょう。

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」「Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」

上記を見ると、2020年の貯蓄平均は2292万円です。2019年に話題となった「老後2000万円問題」の2000万円はクリアできているのが分かります。2015年から2020年の推移を見ると、年により差はあるものの貯蓄現在高は減少傾向にありますね。

内訳を見ると通貨性預貯金が618万円、定期性預貯金が920万円、生命保険などが397万円、有価証券が348万円などです。もしものときに備えて預貯金をしっかりと準備する一方で、運用を取り入れているのも分かります。

年金の受給額や月の支出額によっては、毎月貯蓄から取り崩して生活する方もいるでしょう。万が一の時の病気や介護が必要になる場合を考えると、そのための蓄えも必要になります。

老後に向けて早いうちから貯蓄すること、また老後に入っても資産寿命を伸ばしていくことも検討するべきでしょう。