一般社団法人ペットフード協会の2021年調査によると、猫の平均寿命は、15.66歳となっています。2020年は15.45歳、2019年は15.03歳という結果と比較しても、長寿化が進んでいるといえます。

家族の一員である愛猫が、幸せな一生を過ごすためには、猫について相談できる獣医さんの存在が欠かせません。
しかし、世の中には動物病院はたくさんあります。その中から、愛猫を信頼し任せられるがどの獣医さんなのか判断に迷うこともあるでしょう。そんな方のために、今回は、信頼できる獣医さんを選ぶためのポイントや、動物病院に行く際に整理しておきたい情報、準備したら良いものなどをまとめました。

信頼できる動物病院・獣医師を選ぶポイント

信頼できる獣医さんを見つけるためのポイントについて、立地や施設などのハード面と獣医師の対応などのソフト面からそれぞれ説明します。

施設面では、以下の4つのポイントがあります。

自宅から病院まで30分以内で行くことができる

「犬は人につき、猫は家につく」といわれるように、猫は決まった場所にいることが好きな動物です。そのため、動物病院といういつもと違う環境に行くことは大きなストレスになります。

ストレスを軽くするために、遠くても移動時間は30分以内の病院を探しましょう。また、動物病院が近いことは、猫が病気などでしばらく通院が必要になった場合、飼い主にとっても負担が少なく済みます。

病院内が明るく清潔に保たれている

動物病院はいろんな動物がやってきます。もし、病院が不潔であれば、知らないうちに病気をもらってしまうかもしれません。診察台は消毒されているか、待合室のイスに汚れがないか、床の隅々まで掃除が行き届いているかなど確認しましょう。

待合室は犬専用・猫専用に分かれている

待ち時間が短ければあまり気になりませんが、待ち時間が長い病院などの場合、猫と犬が同じ待合室にいると、犬の鳴き声、気配で、猫がソワソワ落ち着かないことがあります。犬と猫それぞれ区切りのある待合室であれば、猫がリラックスして過ごせます。

診察料金の疑問点に誠実な対応がある

動物病院の診察料金は、特に決まったルールはありません。各動物病院によって、独自に設定されています。例えば、私の経験でいうなら、同じぐらいの体重の猫に同じ抗生剤を注射してもらった際、ある病院では4000円でしたが、別の病院では500円しかかからなかったということがありました。

このような診察料金の違いについては、それぞれ病院ごとに理由があります。この先、長く付き合う獣医師と感じるならば、診察料金は肝心な部分です。不明な点や疑問点があれば、説明を求めるようにしましょう。誠実な対応があれば、信頼できる動物病院といえます。