東京大学・理科三類の合格ボーダー偏差値が70を超える理由

もっとわかりやすい例として、日本で最難関と言われている「東京大学 理科三類(主に医学部に進学する)」の合格ボーダー偏差値が、各模試でどれくらい幅があるかを見ていきます。

<東京大学 理科三類の合格ボーダー偏差値>

・ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試(合格可能性60%):77
・第3回全統共テ・記述模試(合格可能性50%):72.5

「合格可能性50~60%」の段階で偏差値が70越えというのはどういうことか?と思われたかもしれません。

ただ、これも各模試の難易度設定が影響しています。

基本的に、「ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」「全統共テ・記述模試」は多くの高校生に受けてもらう必要がある模試なので、「日本の現役高校生」が母集団になります。

そのため、平均的な学力の高校生が平均点を取れる程度の難易度設定が必要になるので、そういう難易度の模試を受けた場合、合格ボーダーラインであっても「外れ値」になってしまうのです。