『甘々と稲妻』 by雨隠(あまがくれ)ギド
『甘々と稲妻(あまあまといなずま)』は、すでに完結済みの作品。コミックスは全12巻発売されています。「このマンガがすごい!2014」のオトコ編で8位を受賞し、2016年にはアニメ化も。
*料理がつなぐ、出会いと絆
妻を病気で失った高校教師・公平と彼の幼い娘・つむぎを中心に繰り広げられる、あたたかなホームドラマです。
料理ができなかった公平が、つむぎにおいしいごはんを食べさせるため、教え子でもある料理屋の娘・小鳥と料理作りに奮闘する日々が描かれます。
小鳥との“お料理会”を通し、味気なかった父娘の食卓は次第に色鮮やかに変わっていって……。
*『甘々と稲妻』ココが見どころ!
無邪気で元気いっぱいなつむぎが愛らしく、彼女の成長を見守る気分で楽しみたい作品。ストーリー中に登場する料理には、それぞれの想いがこもった温かみが感じられます。
つむぎを見守る登場人物たちも魅力的です。読み進めるうちに全員が愛おしく思えてくるはず。やさしい気持ちになれる作品が好きな方におすすめの秀作です。
『さめない街の喫茶店』byはしゃ
イラストレーターで漫画家のはしゃによる2巻完結の漫画です。眠りから覚めなくなった主人公・スズメが、夢の中にある街・ルテティアで過ごす穏やかな日常が描かれます。
*現実逃避したいときに、ゆる~く味わいたい!
街の寂れた喫茶店で働きながら、平和に暮らすスズメ。眠りの向こう側にある現実を考えないようにするため、彼女は今日もさまざまなお菓子を作るのでした。
やがて、ほとんどお客がこなかったはずの喫茶店は、スズメのお菓子を目当てにやってきた人々でにぎやかになっていきます。
*『さめない街の喫茶店』ココが見どころ!
ファンタジックな世界観とやさしいストーリーが特徴の作品で、まどろみの中で見る夢のようなあたたかさがあります。やわらかな印象を与えるイラストも、作品全体の雰囲気にぴったりです。
ストーリー中にちりばめられたレシピの数々は、今すぐキッチンに立ちたくなるカフェメニュー。おいしい作り方のコツも「盗み食い」できそうです。
特に大きな事件が起こることもなく、終始ゆるい日常が流れていきます。ぱらぱらとページをめくるだけで十分に楽しめます。
毎日の忙しさに疲れてちょっと現実逃避したくなったとき、ぜひ読んでほしい作品です。