30~60代「おひとりさま」の貯蓄相場はいくらか
年金を確認しましたが、月々の生活費で足りない部分は貯蓄から切り崩すことになります。
おひとりさまはいくらくらい貯蓄を保有しているのか、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」から、単身世帯の貯蓄額を確認しましょう。
年代:平均・中央値
- 30代:327万円・70万円
- 40代:666万円・40万円
- 50代:924万円・30万円
- 60代:1305万円・300万円
上記は男女合計のおひとりさまの貯蓄額です。平均は高いですが、これは一部の大きな数値に引っ張られるため。より実態に近い中央値は30代で70万円、40代で40万円、50代で30万円、60代で300万円となりました。
おひとりさまで貯蓄する難しさを実感します。ではくわしい分布を確認するために、40代のおひとりさまの貯蓄分をみてみましょう。
中央値は40万円ですが、その分布はさまざまです。最も多いのは金融資産非保有で35.5%。100万円未満を含めると、およそ半数が貯蓄100万円未満です。
一方で、40代で貯蓄が1000万円を超える人は17.3%です。貯蓄が二極化していることが分かりますね。