共働き主婦世帯、その年収・貯蓄・負債額
同調査より、共働き世帯の家庭とお財布事情を確認しましょう。
共働き世帯の家庭のすがた
- 世帯主の年齢:48.5歳
- 世帯人員:3.43人(18歳未満人員0.99人)
- 持ち家率:82.9%
共働き世帯でも世帯主の年齢は48.5歳で、家族3人のうち1人が進学予定のお子さんです。持ち家率は8割を超えますね。
共働き世帯のお財布事情
年間収入:811万円
平均貯蓄額:1304万円
〈内訳〉
金融機関:1252万円
- 通貨性預貯金:444万円
- 定期性預貯金:366万円
- 生命保険など:303万円
- 有価証券:139万円
金融機関外:52万円
平均負債額:970万円(うち、住宅・土地のための負債902万円)
純貯蓄額:1304万円-970万円=334万円
年収をみると811万円。専業主婦世帯に比べると平均で+134万円となりました。やはり共働き世帯は年収も上がりますね。
一方で平均貯蓄額が1304万円と、専業主婦世帯に比べて-184万円です。純貯蓄額は334万円となり、専業主婦世帯よりも低い結果となりました。
これにはさまざまな要因があると思いますが、夫婦共働きで子育てをする場合、食費や外食費用がかかる傾向にあるでしょう。また共働きだからという安心感からレジャー費などが増える場合もあります。
今回は一般的な専業主婦世帯と共働き世帯のお財布事情を確認しましたが、共働きだから貯蓄が多いとは一概に言えませんでした。
どんな暮らしがしたいのか
専業主婦か、共働きかはお金以外の要素も関わってきます。子どもとの時間をじっくり過ごしたり、家をきれいに保ちたいと思われたりする方もいるでしょう。パートで働きながら家事・育児をするのがちょうど良いという方もいます。正社員で働き続けたいと考える人もいます。
どの道を選んでも、楽しみもあれば悩んだり苦労したりすることもあるでしょう。今回はお金についてご紹介してきましたが、さまざまな観点から自分にとって最適な道を考えてみましょう。
参考資料
- 独立行政法人労働政策研究・研修機構「図12 専業主婦世帯と共働き世帯」
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」
- 国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」
宮野 茉莉子