年が明け、4月になれば入園・入学の季節です。子どもが園や小学校へ通い始めると「そろそろ働き始めようかな」と考える方もいるでしょう。

総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によると、2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯。いまは共働き世帯が主流なのですね。

共働きか、それとも専業主婦を選ぶかは家計や家庭の状況、子どもの年齢、本人の希望などにより異なります。その中でも今回は「お金」に視点を当てて、専業主婦と共働き世帯のお財布事情を比べながらその生活を考えてみましょう。

専業主婦、パート、正社員…育児中の女性の選択とは

今は一昔前とは違い、子どもが乳幼児の間だけ限定的に専業主婦で、入園や入学を機に働かれる女性も多いです。また共働きといっても、女性はパートから正社員で働かれる方までさまざま。

まずは厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」より、子どもを育てる女性の仕事事情を確認します。

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」

上記をみると、仕事をしている女性は72.4%、仕事をしていない専業主婦は27.6%。2004年から比べると働く女性は約15ポイント増えていますね。

働く女性の中でも正規で働く方は26.2%、非正規は37.8%。2004年からの増加は正規で約9ポイント、非正規で約11ポイントです。どちらも増えているものの、育児中の女性は非正規で働く方が多いと分かります。

では、専業主婦世帯と共働き世帯それぞれのお財布事情を見てみましょう。