日本銀行の2021年12月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、前年比で物価が「上がった」と答えたのは77.4%でした(2022年1月11日公表)。食料品などの物価が相次ぎ、家計が苦しい子育て世帯の方も多いでしょう。

少し前の調査にはなります※が、厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」によると子育て世帯の雇用者所得は651.8万円。日本の「ふつうの子育て世帯」の平均年収は600万円台と言えるでしょう。

子育て世帯の平均的な貯蓄や負債はいくらくらいでしょうか。あわせて女性の仕事事情も確認しながら、世帯年収と女性の有業率の関係もみていきます。

※編集部注:2020年の調査は新型コロナウイルスの影響で中止となっています。

子育て世帯の「ふつうの年収600万円台」その貯蓄と負債は?

同調査より、まずは子育て世帯の平均的な貯蓄と負債をながめましょう。

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」

児童のいる世帯の平均貯蓄額が723.6万円。ボリュームゾーンを見ると、多い順に「貯蓄がない」(11.6%)、「500〜700万円未満」(10.6%)、「100〜200万円未満」(10.1%)です。

子育て世帯といっても、乳幼児を抱えるご家庭から中高生がいるご家庭まで、親子の年齢や子どもの人数、生活環境などはさまざま。そのようすが貯蓄割合にもあらわれていますね。

負債はというと、平均で1119.7万円。負債がない世帯は38.9%ですが、ボリュームゾーンは「2000~3000万円未満」(15.2%)、「3000万円以上」(10.1%)、「1500~2000万円未満」(7.7)%と、1500万円以上が3割を超えます。

住宅ローンと考えられる多額の負債を抱えているご家庭が多いことが分かりました。