2021年9月末時点でのNISA・ジュニアNISA口座は、約1777.5万口座と全人口の約14%に達しています(金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」(2021年12月24日公表))。
そのうち、つみたてNISAの口座数は約472.7万口座。2018年1月から始まってまだ4年ほどですが、将来に備えて資産運用を始めている人は年々増加しており、特に20~40代で増えています。
将来に備えるという点ではiDeCo(確定拠出型年金:以後iDeCoで記載)も似ていますが、老後に備えるiDeCoと老後に限定していないつみたてNISAでは、商品内容は当然異なります。そこで、つみたてNISAの特徴をiDeCoの違いも含めてみていきましょう。
つみたてNISAとは?20~40歳代の年齢層に人気
つみたてNISAとは、特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。毎年40万円を上限に、一定の基準を満たした投資信託等に積立投資をすることができます。
最長で20年間非課税になり、「年間40万円×20年間」で最大800万円を非課税で投資することができるので、投資初心者の方にとってはじめやすいでしょう。
金融庁の「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2021年9月末時点)」のつみたてNISA口座数(約472.7万口座)を年代別に見てみると、最も多かったのが「30歳代で約134.2万口座(28.4%)」。次いで「40歳代で約116.2万口座(24.6%)」「20歳代で約94.8万口座(20.1%)」「50歳代で約77.9万口座(16.5%)」となっています。
2020年3月末と2021年9月末の口座数を以下で確認しましょう。
2020年3月末時点からの増加率は全体で約215%。年代別では20歳代が約276%と最も増加率が高く、30歳代で約234%、40歳代で約203%、50歳代で約195%と、20~30歳代の若い年代層での加入が増加していることが分かります。
2020年3月といえば新型コロナウイルスの影響で、世界的に株価が大暴落して日経平均株価も値下がりした時期です。チャンス到来とばかりに、つみたてNISAを始めた人は多かったのかもしれません。
それでは、次につみたてNISAとiDeCoの違いを確認していきましょう。