これからの貯蓄を考える時に大切なこと

年収400万円台世帯の貯蓄事情をまとめてきました。貯蓄額自体は年収の約2倍ありますが、負債額を引くと356万円・212万円です。調査では世帯主の平均年齢が50歳でしたが、まだまだ住宅ローンを抱えている若い世帯も多いでしょう。負債を抱えながらも貯蓄額を増やしていくには、家計のやりくり(守り)と資産運用(攻め)がキーポイントになります。

先ほど触れたように、貯蓄の約6割は預貯金で備えられています。今の低金利時代では、この部分を銀行の金利で増やすことは厳しいでしょう。預貯金のメリットはなんといっても「元本割れしない」ことなので、家計のやりくりでしっかり守り抜くことが大切です。

一方で、預貯金のインフレリスクも見逃せません。物価が上がることでインフレが起こると、預金の価値が下がるリスクがあるのです。こういったリスクを避けるため、さらには低金利の利息を賄うため、「資産運用」に視野を広げてみるのもいいでしょう。

攻めの資産運用とはいっても、短期の売り買いが発生するような投資はリスクが高いです。家庭の資産を増やしていくという面では、長期にコツコツ積み立てるような積立投資が向いているでしょう。

一定のリスクは発生するため、情報収集が必要不可欠です。様々な情報の中から自分に合う方法を吟味し、貯蓄を増やしていきたいですね。

参考資料

太田 彩子