「貯蓄から資産形成へ」

金融庁が2016年に公表した「平成27事務年度 金融レポート」では、国民の安定的な資産形成の促進のため、「貯蓄から資産形成へ」をスローガンに掲げています。

日本人の大好きな現預金や国債等の元本確保型商品中心の資産運用から、バランスのとれた資産配分へと転換していくことを、金融庁は本気で目指しているようです。

そこで突如始まったのが、つみたてNISAや確定拠出年金(401Kやイデコ)などの制度でした。

“運用して増えた利益に対して税金がかからないので、将来の資産形成のためにぜひうまく活用してくださいね”、といった形です。

しかし、任意加入のため活用できている人とできてない人で資産の差が開いているのが現状なのです。

逆に、流行っているからといってメリットとデメリットをよく理解しないまま始めてしまう、そんな人も多く見受けられます。

誰しもが国の制度だからといってメリットがあるかというと、そうではありません。

どれくらいの期間運用できるか、いくら運用できるか、どれくらい増やしたいかなど、様々な条件によっては別の資産形成の方法が向いているケースもあります。

まずは手始めに、これらの国の制度が自分にとってメリットがあるのか、情報収集してみるのもよいでしょう。