子どもがいる世帯の平均的な貯蓄と負債はいくら?

では、さらに同調査より、子どものいる世帯の貯蓄と負債の割合を見てみましょう。

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況」

子どものいる世帯の平均貯蓄額は723.8万円です。全世帯の平均1077.4万円と比べると約300万円ほど低い結果となりました。

子どものいる世帯といっても、小さなお子さんを育てている20~30代から、お子さんが育ってきて年収も増える40~50代までと、その収入や貯蓄事情はさまざまですよね。

詳細をみると、子どもがいる世帯で最も多いのは「貯蓄がない」で11.6%。次に貯蓄「500~700万円」が10.6%、「100~200万円」が10.1%、「1000~1500万円」が8.7%、「200~300万円」が8.1%です。

一方の負債額は、平均で1119.7万円。全体の平均は425.1万円で、ほかの世帯に比べて最も負債額が大きい結果となりました。

平均約1000万円の負債は主に住宅ローンと考えられるでしょう。

教育費の負担は大きく、まとまった老後資金も準備する必要がある現代。平均貯蓄額と負債額を考えると、子どもがいる世帯には金銭的な余裕はそこまでないと考えられます。