現代は共働きが主流と言われています。総務省統計局の「労働力調査(詳細集計)」によれば、2020年は共働き世帯が1240万世帯、専業主婦世帯が571万世帯です。

ただ、共働きといっても女性はフルタイムからパートタイムまで働き方が多様です。特にお子さんが小さな間は、夫婦ともにフルタイムだと時間的にも体力的にも大変な部分は多いでしょう。

今回は共働き家庭に視点を当てて、その家族のようすやお財布事情を見ていきます。

フルタイムで働く女性は26.2%

まずは厚生労働省の「2019年国民生活基礎調査の概況」より、子どもがいる世帯の女性の仕事状況を確認しましょう。

出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況」

子どもがいる世帯のうち、仕事をしている女性が72.4%、仕事なしの専業主婦は27.6%です。はじめから専業主婦を選ばれる方もいれば、今は子どもが小さなうちだけ専業主婦を選ぶ方もいますね。

仕事をしている女性の中でも、正規の職員・従業員は26.2%、非正規の職員・従業員は37.8%。現状では、非正規で働く女性の方が10ポイント以上多いという結果になりました。

2004年からの推移もながめましょう。2004年には正規の女性は16.9%、非正規の女性は26.2%。2019年までに正規で9.3ポイント、非正規で11.6ポイント増えています。両方ともこの15年で10ポイント程度増えていますね。

特に子どもが小さなうちはお世話に手がかかりますし、看病や行事への参加、習い事の送迎などは入学後も続きます。夫婦ともにフルタイムで働くためには、夫婦間や周囲の協力、また保育園や病児保育、便利家電などさまざまな助けを借りる必要があるでしょう。