2022年が始まりました。今年支給される公的年金額がもうすぐ発表されますが、0.4%程度引き下げられる見通しです。

マイナスになれば2年連続。年金額が減るなら、頼りになるのはそれまで貯めてきた貯蓄になりますね(※編集部注)。

実際、年金世代は十分な貯蓄があるのでしょうか。今回は、70歳以上に絞って「貯蓄がある世帯」「貯蓄がない世帯」の割合を徹底調査します。

【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法

70代以上のリアルな貯蓄額

まずは70代以上の平均貯蓄額をチェックしましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」が参考になります。

70代以上の金融資産保有額【二人以上世帯】

※金融資産非保有世帯を含む

  • 平均:1786万円
  • 中央値:1000万円

70代以上世帯「貯蓄がある人・ない人」

平均と中央値の差にも着目!

平均値は1786万円ですが、もし高額な貯蓄を保有する人が少数いると、引っ張られている可能性があります。ここでは中央値である1000万円が実態に近いと言えるでしょう。

現役時代に貯めた分や退職金があったものの、すでに切り崩している世帯が多いかもしれません。