「野田ゲーPARTY」は結局儲かったのか。利益を概算

では、「野田ゲーPARTY」はゲームとしては開発費を回収できたのでしょうか。「野田ゲーPARTY」は1ダウンロードあたり1000円(税別)なので、ダウンロード本数がわかれば売上・利益を概算できます。公表されている範囲では、「2021年8月時点で8万本」というのが最新なので、この値を基準とします。

結果、「野田ゲーPARTY」は概算で8000万円の売上がありました。現在も販売継続しており、年始年末でセール(1000円→500円)も行っているので、売上額はさらに伸びる可能性があります。

粗利は、売上額からクラウドファンディングで集めた費用を引くと概算可能です。

手数料は、ニンテンドー eショップ側を複数ソースから30%と仮定し、クラウドファンディング側はサイトに記載されていた「15%」を用いて計算しました。

(8000万円×70%)-(1357万3000円×85%)= 4446万2950円

これを本当に野田クリスタル氏が個人で取れるのであれば大変夢がある話ですが、「野田ゲーPARTY」は複数社の座組になっています。上記の約4400万円から、各社が持ち出した開発費などを考慮すると、手残りとしては「美味しい話」とは言いにくそうです。

買い切りゲームは比較的開発難易度が低いですが、次回作の「スーパー野田ゲーWORLD」はオンラインゲームを想定しており、開発難易度は各段に上がります。

野田クリスタル氏のYouTubeを見ていると、本当にゲーム作りが好きなのだろうなというのがわかり、個人的に素敵だと感じました。次回作もクリエイターとしての彼が納得できるような仕上がりになることを祈りたいと思います。

参考資料

當瀬 ななみ