明るい未来を切り開くために
今回は65歳以上・リタイヤ世帯の貯蓄事情について詳しく見てきました。
30~40代の働き盛り世代であれば、リタイヤまでの20~30年をしっかり活用して、こつこつと資金形成をしていきましょう。
預貯金だけではなく、保険や資産運用などにも目を向け、お金を守りながら増やすことができれば理想的ですね。
リタイヤが近い50代~60代の場合、短い年数で大きな資産を作ることは簡単ではありません。とはいえ、家計全体のサイズダウンを意識したり、年齢に合う資産運用のスタイルを見つけることは、老後のお金の不安を減らすことにも繋がります。
そしてお持ちの預貯金を大切にし、国の社会保障制度や自治体の助成制度などをじょうずに活用していく視点も必要です。
介護保険や医療費助成の制度などは、素人には複雑に思える部分が多いことは確かです。
とはいえ、シニア世代、そして、シニアを支える若い世代にともに「情報弱者にならないこと」が大切です。
なにごとも「知っている」と「知らない」では、その先が大きく変わります。
「福祉制度の活用」、そして「老後に向けた資産形成」。これらの知識を身につけ実践に繋げることは、長寿時代に欠かせない行動といえるでしょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2020年(令和2年)家計の概要」
- 日本年金機構「令和3年4月分からの年金額等について」
- 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」「Ⅲ世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」
鶴田 綾