65歳以上・リタイヤ世帯の貯蓄平均
では、65歳以上・リタイヤ世帯はどのくらい貯金を準備できているのでしょうか。
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-」二人以上の世帯)」を元に詳しく見ていきます。
■世帯主が65歳以上・無職世帯の貯蓄現在高
2019年に話題となった「老後2000万円問題(※)」。仮にこの2000万円という金額を老後資金の目安とした場合、「平均額」ではクリアしていることになります。
とはいえ、富裕層、退職金や相続などで一時的に貯蓄残高が引き上げられた世帯なども含めた数値です。当然、実際の金額には世帯差があります。
また、老後必要なお金は日常生活費だけではありません。健康状態や要介護状態にもよりますが、介護費用はシニア世代の必要経費といえるでしょう。
自宅のバリアフリー化にともなうリフォームや、介護施設に入居する場合は、かなりまとまった資金が必要となります。
住まいの状況、家族構成などを考慮しながら、ご自身にはどのくらいの費用が必要となりそうか、計算してみることも必要ですね。