2021年の「今年の漢字」は「金」。
東京オリンピックで日本選手が多く獲得した「金」メダル、大谷翔平選手の大リーグでのMVP獲得、将棋棋士の藤井聡太さんの最年少四冠達成など、各界で「金」字塔が打ち立てられたことなどで、この漢字が選ばれたそうです。
先行きが見えないコロナ禍で、明るいニュースに励まされた人も多いのではないでしょうか。
今回はこの「金」にちなんで、老後の「お金」について考えていきます。
すでに老後を迎えている方、まだ現役で働いている方、どちらもいる「60代」の貯蓄事情と老後の年金額(※編集部注)にフォーカスしていきます。現役世代の私たちが今のうちからできることを考えていきましょう。
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60代で「貯蓄ゼロの二人以上世帯」は何パーセント?
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)」から、60代の二人以上世帯の貯蓄事情から見ていきましょう。
60歳代「二人以上世帯」の金融資産保有額
(金融資産を保有していない世帯を含む)
平均:1745万円(中央値875万円)
- 金融資産非保有:18.3%
- 100万円未満:3.5%
- 100~200万円未満:4.0%
- 200~300万円未満:4.0%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:4.0%
- 500~700万円未満:5.3%
- 700~1000万円未満:7.5%
- 1000~1500万円未満:7.5%
- 1500~2000万円未満:6.3%
- 2000~3000万円未満:13.3%
- 3000万円以上:19.6%
- 無回答:3.3%
60代の二人以上世帯には、金融資産非保有(貯蓄ゼロ)が18.3%いることがわかりました。その一方で、3000万円以上の保有世帯も約2割、60代の保有資産額が二極化していますね。