病害虫対策

クリスマスローズに発生しやすい病気は、灰色カビ病、立枯れ病、べと病などです。

害虫ではヨトウムシ、アブラムシ、ハダニなどに注意しましょう。

病害虫は枯れた花を放置したり、過湿の状態にしておくことが原因で発生します。枯れた花や茎はこまめに取り除き、適切な水やりを心がけましょう。

病気の葉や害虫を発見したら、すぐに取り除き、場合によっては薬剤の散布が必要です。

その他の注意点

クリスマスローズは生育が旺盛な植物。地植えの場合は必要ありませんが、鉢植えの場合は、数年に1回は根詰まりを防ぐために植え替えをおこないましょう。

また、クリスマスローズの花は放っておくと種を作ります。種ができると株が弱る原因になるので、種ができる前に花茎・花がらを切っておきましょう。

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有茎種のクリスマスローズは新しい茎が出ていない場合に花茎を根元から切ると枯れてしまうことがあります。新しい茎の有無を確認しておきましょう。

種が熟す前に種を採取して新たな苗を育てることも可能です。クリスマスローズを大きく育てるには何年もの時間がかかる場合もありますが、栽培に慣れてきたらチャレンジしてみるのもいいですね。

まとめにかえて

大人っぽい雰囲気のクリスマスローズはガーデナーにとっては憧れの花。シックな色合いやうつむきかげんの花は、しっとりとした美しさで人々を魅了します。

鑑賞するだけでなく、種を採取したり、株分けなどをして時間をかけてゆっくり育てていく楽しみもあるのがクリスマスローズのおもしろいところ。ぜひ挑戦してみてください。

参考資料

大城 望