お金だけでは語れない部分も大きい
今回は「年収1000万円」について片働きと共働きの手取りや所得制限の対象を確認してきました。実際にはお金だけでは語れない部分も大きいでしょう。
1人で年収1000万円の方が少数派なことからも分かるように、年収1000万円を達成するまでにはそれだけの努力が必要だと考えられます。また、収入が高い分、働く時間が長くなる場合もあるでしょう。
男性側が激務の場合は、女性が家事・育児のほとんどを担うご家庭も多くなります。
共働きで年収1000万円を達成し、生活していくのも簡単なことではありません。女性がフルタイムで働く場合には、遅くまで子どもを預かってくれる先を探したり、病気のときには病児保育にお願いしたりするご家庭もあるでしょう。
いまは実家が遠方で、周囲に頼れる人がいないなか、仕事や育児・家事に奮闘されている方が多い時代です。お金だけでは語れない、子どもやパートナーとの時間、余暇の過ごし方、家事・育児などについてもあわせて考えていきたいですね。
どちらが良いというものではなく、その答えは個々人で異なるでしょう。
参考資料
- 内閣府「山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和3年12月10日」
- 首相官邸「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」(2021年11月19日公表)
- 内閣府「児童手当制度のご案内」
- 文部科学省「高校生等への修学支援」
宮野 茉莉子