貯蓄が1000万円以上ある人は全体の何パーセント?

では、今度は貯蓄についてみていきましょう。

貯蓄には預貯金だけではなく、有価証券も一部含まれます(ただし、不動産は含みません)。

したがって、貯蓄が完全に預貯金だけとは言い切れないのですが、日本の場合は米国などと違って貯蓄に占める預貯金の比率が高いので、ここでは貯蓄全体で見ていきます。

早速、2021年5月18日に総務省より開示された「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」を見ていくことにしましょう。

2人以上の世帯の貯蓄高分布

まず、現役世代だけではない全体の世帯の貯蓄分布を見ていきましょう。

2人以上の世帯の貯蓄高分布

グラフが、ややビジーなので、数字を足し合わせると、貯蓄が1000万円を超えるのは2人以上の世帯で51.1%います。

したがって、2人以上の世帯に限定していえば、約半分程度の方が貯蓄で1000万円以上あることになります。

この中には、高齢者を含みますので、退職金などを手にして、貯蓄が多い可能性があります。

2人以上の世帯のうち勤労世帯の貯蓄高分布

では、勤労世帯についてはどうでしょうか。

2人以上の世帯のうち勤労世帯の貯蓄高分布

こちらについても、図がビジーなので、数字を足しあげていくことにします。

2人以上の世帯で勤労世帯について貯蓄が1000万円を超える世帯の割合は43%と、ざっくり4割の世帯が貯蓄で1000万円を超えるということがわかりました。

一方で、貯蓄が100万円未満の世帯も11.4%おり、こうしてみると同じ勤労者世帯といっても貯蓄水準の格差は大きく見えます。