Go To トラベルの制度変更が発表されましたが、年末年始の状況を見極めてということで、再開の時期は未定です。国内旅行どころか、気軽に海外旅行に行けるのはまだまだ先になりそうですね。
定年退職後は、自由に海外旅行に行く老後を夢見る方も多いと思います。
ただ、今後コロナが終息したとして、老後を優雅に過ごすにはどれくらいの余裕が必要なのでしょうか。最近では現役世代で仕事をしなくても手にできる不労所得というキーワードも注目を集めています(※編集部注)。
年金収入は不労所得とは性質は異なりますが、仮に厚生年金が月額20万円だとすると、生活費を月に20万円以下に抑えれば収支がトントン。年金月額が下がるほどに、生活が苦しくなり海外旅行は遠のくでしょう。
年金の額は人によって大きな差があり、特に女性の年金月額は少ない傾向があります。女性で20万円以上の年金を受給できる人は、どれくらいいるのでしょうか。
【※参考記事】50歳を超えてから「月30万円の不労所得」を作る4つの方法
日本の年金制度は2階建て
まずは年金のしくみを理解しておきましょう。年金には国民年金(基礎年金)と厚生年金があり、2階建ての構造になっています。
1階部分が国民年金で、日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入します。そして2階部分が、公務員や会社員が上乗せして加入する厚生年金です。
それぞれの平均受給額は厚生労働省の「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」で公表されているので、くわしく見ていきましょう。
まずは国民年金の平均額をチェック
全体:5万5946円
- 男性:5万8866円
- 女性:5万3699円
国民年金の平均は、男女ともに5万円台でした。保険料が一律(※)なので、性別や現役時代の収入などは影響せず、差はほとんど開かないと考えられます。
(※)国民年金の保険料は「1万7000円×保険料改定率」で計算されており、2021年度は1万6610円です。
それでは厚生年金の月額平均と、20万円以上受け取っている人の割合を見ていきましょう。