株式市場の振り返り-日経平均株価はやや荒い値動きを経てわずかながら反発

2017年2月3日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,918円(+3円、+0.02%) わずかながら反発
  • TOPIX 1,514.9(+4.5、+0.3%)  小幅反発
  • 東証マザーズ総合指数 990.9(+2.7、+0.3%)  4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:996、値下がり銘柄数:854、変わらず:152
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14

東証1部の出来高は21億1,697万株、売買代金は2兆6,288億円(概算)となりました。出来高は前日並みでしたが、売買代金は増加しています。米国雇用統計発表前ということで模様眺めスタンスが強まると予想されていましたが、商いは意外な活況でした。

そのような中、日経平均株価は寄り付き後に高く推移したものの、前場の引け間際には急落してマイナス圏に沈みます。しかし、後場になると再び高く推移し始め、その後は前日終値を挟んだ攻防が続きました。結局、若干の上昇で引けましたが、反発は反発です。なお、TOPIXも同じような値動きでした。

週明け6日(月)は、好調だった米国雇用統計を受けての値動きが注目されます。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり小幅反発、売買代金は1,000億円割れに

東証マザーズの出来高は4,229万株、売買代金915億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は3日連続の1,000億円超はなりませんでしたが、出来高の少なさを勘案すると仕方ないことだと言えます。

総合指数は4日ぶりに反発しましたが、力強さは感じられませんでした。新興市場は引き続き、有望な物色テーマの登場が待たれる状況にあります。

決算発表後の激しい値動きが続く-ソニーが高値更新の一方でヤマダ電機が急落

個別銘柄では、決算発表で悪材料が出尽くしたと判断されたソニー(6758)が急騰して年初来高値を更新し、自動車株ではスズキ(7269)も高値を付けました。

また、サムスン関連ニュースで注目された村田製作所(6981)も急騰し、任天堂(7974)も久々に値を飛ばしました。さらに、好決算だった花王(4452)も急騰して引けました。

一方、下方修正を発表したマツダ(7261)が安く、ソフトバンクグループ(9984)も大幅下落となりました。また、同じく決算発表を行ったヤマダ電機(9831)が急落し、TDK(6762)も連日の大幅安となっています。

なお、前日の場中に急落した三菱電機(6503)は、戻りの場面もなく続落となりました。

新興市場では、時価総額の大きい銘柄に動きが見られ、そーせいグループ(4565)が大幅高になった一方で、ミクシィ(2121)が大幅下落となりました。

また、UMNファーマ(4585)が急落し、株価下落トレンドになかなか歯止めがかかりません。串カツ田中(3547)も続落して引けています。

 

青山 諭志